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打ち水と死のあと

きっと、最近の打ち水の習慣は、母の影響が大きいと思う。

ある日、母と庭を打ち水をしていて、夏の雨と融合したアスファルトの匂いが

母も好きだと知った時。

打ち水のあとの軽やかな風。

風で運ばれてくる匂い。

おばあちゃんの部屋に涼んだ風を届けたい母の想い。

この感覚を母と共有できた心の動き。

母に変わり、次の日から、雨の日以外のひそかな私の楽しみになった。

母の感じている深い部分に共鳴したこの深い感覚、、、

今までに一度だけ感じたことある。

むかし、私がリストカッターだった時。

声も出なくなって、死ぬことを覚悟して、

最期に両親の顔をみようと実家に戻った時のこと。

手首を切っていることを真のあたりにした母が、一言。

切ったらダメよとか命を大切にとかそういうんじゃなくって、

「お母さんが死んだら、海に還してね。」って。

この言葉が衝撃的で。

実は、私の魂の中にも全く同じ言葉が存在していて、

死んだら海に還るという魂的に欲していたことが、母と同じだったなんてって

カルチャーショックで。

母のその言葉の枕詞を読み説くと、

“母より先に死ぬなよ”ということを感じて以来、

私は自殺行為をやめたんだったってことを思い出した。

その言葉が生きるか死ぬのフックになった。

そのタイミングで、お墓参りに行った時。

「ウメ。ウメ。シモゾノウメ」って誰もいないお墓から聴こえてきて、

自宅に戻り、こんな声が聴こえてきたって言ったら、

それはひいおばあちゃんの名前だよって後から知って。

で、何を訴えたいのかを知りたい欲求が、エゴな死の欲求に勝り、

私は生きることを選んだ。

なつかしい昔話ー。

そして、今日。

「国によっては鳥葬とかいろいろ種類がある中で、

お母さんはやっぱりお墓じゃなくて死んだら海になん?!」

って話になり、母の意見が変わらなかったので、

やっぱり私は母から産まれてきた人間なんだなぁと一番強く感じた。

母も海なのねって。

そこは母の将来な末を、尊重したいと思う。

何故、そういう話になったのかと言えば。

(母方の)島育ちのおばあちゃんが死んだら、どこに骨を・・・って話になって、

長男の住んでる場所が福岡だから、そこに収めようという話になったとき

おばあちゃんの少し曇った表情をした一瞬をみた。

亡き祖父や家族とずっと暮らしていた島での思い出の場所を離れた

見ず知らずの場所に安置されるかもしれない現実に直面した時の顔。

正直、私の身勝手な感情としては、自分たちのできる限りまでは、

おばあちゃんの想いを尊重したいと感じて、それが可能かどうかを尋ねたり。

母や母の兄弟の想いとして、おばあちゃんを島に骨を安置するとなると、

度々足を運べないという現実的な話にさしかかり、

長男の用意してくれる、住んだことのない土地で安置される場を選ぶか。

足を運べる回数はだいぶ減るが、島を選ぶか。

そして、それを誰が選ぶかってこと。

いづれ旅立つ者と旅立った後を受継ぐ者の両者の想いのある中で、

私は、おばあちゃんの憂いのある一瞬の表情がひっかかったので

おばあちゃんの想いを代弁する側にまわった。

母のいつかの選択を尊重したいように、おばあちゃんの生き方を尊重したい。

お互いを想い合う氣持ちがある中で何を選択するのか、何におもきを置くのか

現時点でどうなるかわからないけれども、

今、わたしはおばあちゃんの心の声を大切にしたい。

母と、母のおばあちゃんに対する愛を感じた上での話なので、

どっちが合ってるとか違うという話ではないこのディープな会話を

論争になることもなく、日常の会話な感じで話す機会ができたことが、

貴重だとおもった。

必ず一度は誰でも訪れる死。

死について、家族で話す。なかなかない時間を過ごした。

打ち水。

母のおばあちゃんを快適に過ごしてあげたいという

母の願いが込められた行為がおこしたことの火種を、私が火を起こして、

今日の会話になったのかもしれないなって、ふとおもった。

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下薗詠子

Author:下薗詠子
■下薗詠子オフィシャルサイト
shimozono115.wix.com/homepage#

■2010年初の写真集「きずな」
第36回木村伊兵衛写真賞
2010 Visual Arts Photo Award大賞を受賞


■鹿児島県いちき串木野市出身。
1979年2月27日生まれ。


■19才より、雑誌を中心にCDジャケット等で著名なミュージシャン・俳優・アーティスト・オリンピック選手など、国内外で数多く撮影。


■コンタクト
撮影や取材等のご依頼、お問い合わせはこちらまでお願いいたします。

shimozono115@gmail.com

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